6月は金沢市議会の月
6月10日に補正予算提案がされ、一般質問が18-20日の3日間 19名の議員が市長と議論しました、このあと23日の月曜日に各案件ごとにそれぞれの常任委員会で議論を深め、24日の本会議で採決がされます
今議会では「金沢方式」についてふれた議員がたくさんいて、それぞれの立場で金沢方式の持つ「光と影」(関心を持つ市民がそう呼ぶ)を市長に質問しました
今回の投稿では、最終日の最後に質問した「坂本議員(自民党)」の関係するやり取りの部分を紹介します
*議会のネット配信を市民が文字おこしをし提供していただきました、その方のご意向をそぐわない程度に掲載時の修正もさせていただいていますので議会の正式記録ではありません
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坂本泰広議員--------------------------------
しがらみや配慮多くやるべきことが出来ていないと揶揄された自民党の一員ですが、これまでもこれからも愚直に市政に向き合っていきたいというふうに思います。なおヤジは控えめにお願いします。
公民館活動についてです。調査報告書の内容から地区公民館について総論的な意見をお伺いしたいと思います。
4月8日の朝刊に本市社会教育委員会議で教育委員会が実施した生涯学習に関する市民調査結果を報告したという記事が掲載されました。
その記事によると公民館活動について参加経験があると答えた人は約3割にとどまる、地域活動の担い手が担い手不足が浮き彫りとなった、
そしてまた公民館活動を知っているが、参加したことがないと答えた人は十年前より1割ほど増え約4割に上ったなどというものでした。
そこで最初の質問ですが、調査報告書の内容から教育委員会としてこのアンケート結果を受けて地区公民館について総論的にどのような感想を持っているか。
堀場教育次長--------------------------------
公民館活動に参加した経験がある方が十年前の調査に比べ減少していること、特に若い方において約2割の方は公民館の名前や場所を知らないという結果となり、公民館活動の内容やその価値をより広く周知するための啓発活動に加え、利用者のニーズを加えた活動内容等の検討は必要だと強く感じております。
総論的なことなのでこれからまだ細かいところが入ってるわけですけれども、まあ今ほどの中でありましたあのアンケート細かく見ていくと70歳代では約半数の割合があった。参加。
坂本泰広議員--------------------------------
そして年齢が下がるにつれて参加する割合が減っていて30代以下では今ほどおっしゃいました約2割は公民館の名前場所等知らないなんてこれは公民館活動において高齢者向けの活動が多く、逆に若者から子供向けの活動が少ないのではないかと考えますが、市内各公民館の活動もようしなど内容は平均してどのようなバランスになっているのでしょうか。
堀場教育次長--------------------------------
若年層は居住しています地区は偏在化してきており各地区公民館では居住する年齢層に沿った活動が多くなる傾向にあるんじゃないかと伝えております。
子育て世代や青少年が公民館が設置されている意義や活動内容を知り足を運んでいただくための取り組みがとても重要であると考えております。
坂本泰広議員--------------------------------
地域の偏在、私が住んでいる城南地域といいますかは比較的市内の平均よりやや高齢化でございますから確かに公民館の活動事業参加していても小さな子ども少ない、今ほど地域の偏在とありましたが、地域は開発の流れがその移り変わりがというのがありますから、色々な時期に差し掛かっているのがあり仕方のない部分、まあそういったところをですねバランスよく活性化できるように知恵を絞っていただきたいんですけど。
次ですけども公民館と小中学校あるいはPTA育友会などとの連携についてです。今ほどありました事業が地域の実情に即した内容になっているのであろうと考えますが、公民館と小中学校あるいはPTA育友会などの連携はどの程度行われているのでしょうか。さまざまな現場で担い手不足が言われております。地域のそうした活動も同じであるならばもっと相互の連携を増やして公民館の理解と認知度を高めお互いの強みを生かした活動になれたりできると考えますがいかがですか。
野口教育長--------------------------------
学校との連携というふうにありましたので私のほうから答弁します。
地区公民館の運営審議会には地区の小中学校の代表やPTA育友会の代表に参加していただいている他、社会体育大会それから文化祭などの公民館の各種開催につきましては校区の小中学校を会場としてPTA育友会の方々にご協力いただくなど各種団体との連携を密に図りながらまた地域と学校が連携協働しながら地域全体で子どもの学びと成長を支える地域学校共同活動のとりくみも年々広がってきておりまたこれに加えましてコミュニティスクールなどの学校運営協議会にこういったものも追加されておりましてこうした活動の中におきましても公民館と学校PTA育友会の連携はこれまで以上に働いてきていると私は捉えています。
坂本泰広議員--------------------------------
運営審議会の話がありました。
私も運営審議会に参加していていろんな地域の協力団体の人たちあるいは地域の各団体が入っていて構成要素としては確かにあるんですけど、実際の行事の中でそれがどのぐらいかかわれてるのか私の含めて公民館でれるわけではないんですけれども
あの中にはですねまあ社会体育大会、文化祭、成人式これがだいたい公民館大きな行事があるんですけれどもあの社会体育大会はなかなか難しくなってきている部分があって、地域の小学校の運動会と一緒になっているところもあるように記憶してます。
そんなことも含めてそういう切迫した中でだけじゃなくてもっと普段からいろんな繋がりが必要じゃないかなというふうに思います。
ええ今まあそういったことも含めてですけれども次ええ地区公民館自体の発信力が問われているんじゃないかということについて、
これから学習したいこととして先ほどアンケートですけども、仕事に必要な知識技能や資格に関すること健康やスポーツに関することが全体約7割を占め、そしてそれをどこでどうやって学習したいかということに対して約4割の人がどうしようか、美術館文化施設そして公民館や生涯学習センターなどの公共施設を望んでいる。
そしてそうした情報の収集手段については5割を超える人がインターネットの検索サイトやSNS答えている。地区公民館自体のこれ発信力が問われている。具体的に対策はどのように考えているのでしょうか。
堀場教育次長--------------------------------
令和四年度には約半数の公民館におきまして公民館活動の情報発信手段として結ネット等のアプリを登録しているところでございます。
地域住民への情報発信は重要でありSNSの活用などによるより効果的な情報発信が行えるよう、今後も職員研修を実施など必要な支援を積極的に行ってまいります。
坂本泰広議員--------------------------------
いくつかサンプル抽出的に公民館のウェブサイトを見てみたんですけれども、こう中身の更新されていないとかまああとはまあこのスキルの差もあると思うんですけど、正直な感想のところ差が大きいなと。
で情報社会と言われて久しいですけれども、何かこう取り残されてる感じが否めないいうところが散見される。
研修、毎年のように公民館の職員研修の機会だったり学習の機会があるんですけれどもその内容ですねが工夫があるのかちょっと疑問なんですけど。ももう一度お尋ね致しますけどその研修などで実際どのようなそういったことに注意して取り組んでもう少し具体的にお話いただきますか。
堀場教育次長--------------------------------
令和6年度の生涯学習に関する市民調査結果でもええ情報収集の取得の一番最大の大きいのはホームページや検索サイト5割を超えております。
まあ町会の回覧や地域の掲示板が33%ぐらいの中でやはりSNSやホームページからが非常に多くなっていることがこれでも分かりますのでしっかりとし 情報発信されてるような研修にぜひ取り組んでいきたいと思います。ありがとうございます。
坂本泰広議員--------------------------------
あの具体例を挙げるというと、
地元なんかで言うと、公民館のホームページはそれなりにある。内容もまあそれなり あの良いか悪いかってあんまり言いたくない
こういうことをやるん公民館の主事さんが個人的なSNSで色んな行事の紹介をしてるんですね。今日婦人会のこんなことしましたとか。運営審議会のときに、せっかくそういうのやってらっしゃるんでしたらホームページもマメにねそういう記事更新したらいいのに。でもおっしゃったらまそこでそれ以上の答えが返ってこなかったんですけども、せっかくそういうことをマメにやってらっしゃるのはいるのが公民館の仕事としてリンクしてないとかちょっと残念な感じがするなというふうなことを思いながら、あのもう少しそういったことも含めてですね、あのアンテナをはっていただければなというふうに思います。
次、理解してない割合が多い高いと言うことで、アンケートの中であなたがお住まいの地区の公民館についてあなたはどのように思いますかとすごい雑駁な質問だと思うんですけれども。そこについて各項目に共通してわからないって答えが3割から4割を超えてとても目立ちます。普通って答えたら、普通っていう意味が私もよくわからないんですけども、普通と答えた割合と足すとですね7割から8割に達するわけです。これは明らかに理解してない割合が高いということを示していると思う。これの原因をどのようにお考えでしょう。
堀場教育次長--------------------------------
公民館について分からないと回答している割合は20代から40代で高くなってきています。ええこれらの年代の方は働きざかりであったりまた子育て世代でもあることから地域活動に参加する割合が少なくなっているのではないかとええ原因だったと考えております。
坂本泰広議員--------------------------------
20代から40代高い。そうですね。確かに地域の行事で公民館行っても一番いない世代の人達です。
20代から40代の世代の人たちは子育てに追われてるとかまあ若い自分の楽しみの方が強いあるいは子育てにたいへんな世代なんですが公民館の行事があるときはひょっとしたらどこかのサッカーグラウンドでサッカーの応援に行ってたりとか、どっかの体育館でバスケットやバレーの応援行ってたりとかってことがあるので、公民館でこんな行事があるって仮に来てたとしてもなかなか行くことはないのかなというふうに思います。
これはまあ時代の流れの中であとでも言いますけれども公民館に位置づけっていうのにかかわってくるのかなというふうに思います。
次要望がないということについてということで、今ほど理解していない割合が高いと言いましたけれども、地区の公民館に希望や要望がありますかということに対して4割特にないとこたえてるんです。先のわからないほぼ附合する割合です。これは決して現状に満足しているからというのではなく、興味かないから特に希望も要望もないということだろうということが推察できます。こうした数字には正直がっかりするのですが、このことに関する所見をお聞かせください。
堀場教育次長--------------------------------
公民館を積極的に活用している方が比較的多い50代以上の方につきましても若年層と同程度の方が希望や要望は特にないという結果を踏まえますと、関心がないのかあるいはおおむね満足してるのか判断することは難しいことですが、公民館活動を活性化していくためには地域からさまざまな意見や要望を寄せていただくようにすることが重要だと思います。
坂本泰広議員--------------------------------
公民館活動に参加してる人なんか比較的満足度合いが高いのかなっていうふうにも思いますけれども、
今ほど、またですね、あの参加してない人からすればそもそも参加してない意見も何もないよって話なので、いかにその地域の生涯学習の場としての公民館の位置づけが問われてるんじゃないかなっておもいます。
でやっぱりこれでいいと思ってるんだとは教育委員会も思ってないと思うんですけどね。そんなことも含めて今後もいろいろと知恵を絞っていただきたいと思います。
次学生や子育て世代の意見の反映についてのことで、先ほど運営審議会の話がありました。地域の学校長や町会連合会の役員、各種団体の役員などで構成されている公民館運営審議会、地区公民館の運営についてそれぞれの立場から意見を求められたりその承認を行ったりしています。こうした場に学生や若者の意見が反映されているかといえばそうは感じられません。そこで特に学校には生徒からの意見や感想、育英会PTAの方には子育て世代の意見や感想を届けることにもっと協力してもらうように働きかけてはどうかと思いますが考えをお聞かせください。
堀場教育次長--------------------------------
地域の方々のさまざまな意見を届けていただき公民館の運営に反映させるためにも運営審議会において学校やPTA育友会だったらご意見をいただけるよう教育委員会から関係各所に上げていきたいと思います。
坂本泰広議員--------------------------------
あの働きかけが今までも充分やってらっしゃると思うし、今後も継続していかなければいけない話なんですけれども、まあアンケート数字を見てみるとあのこれが反映されてないっていうところも。
私も育友会の経験も通算で12,3年ありましたらそういった中ではその環境でよく分かってるんですけどなかなかあのそういうものが伝わってないっていうのはこれが何ですか進捗してないと言うふうなことがアンケート見ててもですねちょっとこうちょっとこう残念に思うわけですね。
はい次、新しいアイディアと実現をするための環境づくりについてということで今まで色々と質問してきましたが地区公民館の役割は大きく3つあります。
根源的な話ですけども、1地域における身近な学習の機会の場を提供する2住民同士のふれあいを生み出し地域の連帯感を育む3さまざまな地域課題の解決に向けた学習活動の推進この3つです。
これが公民館の何たるかという原点であります。
今までいくつか質問してきましたがアンケートからはその役割をどう具現化していくかという方法論が大きく問われていることが明確になったと思います。
もっとはっきり言えば多くの市民に求めるものにマッチできていないということです。
もちろん現場で取り組みを進めている皆さんは今までの営みを一生懸命になってつないでこられましたしその姿、私もよく分かっています。
本市がいわゆる金沢方式に胸を張るであれば今求められているのは従来の方向にとらわれることなく新しいアイディアとそれを実現するための環境整備だと思います。本市における生涯学習における公民館の役割について教育長の力強い決意を聞かせてください。
野口教育長--------------------------------
市民の主なものどなたもが必要な時に自分にとって価値ある学習が行われますように生涯学習の環境を整備していくということは教育委員会の果たすべき大きな役割の一つだと思ってます。
その当然そのという私より存在があって私がしっかりと仕事や立ち上げるとか重々にに感じています。
地区公民館は市民にとって最も身近な学習拠点でありますし本市の地区公民館は多くの市民の方が守り育ててきた本市の大事な財産なんだというふうに感じております。
今年度作成致します教育振興基本計画、従前の学校教育そして生涯学習の二つの振興計画に分かれておりました。このこの二つの振興計画を今回合わせることによって新たに連関した政策づくりをしたり進めて行きたいと思っております。
それぞれの地区で子供の頃から公民館活動にふれひろい世代の住民が公民館、地区公民館を知ってその活動に参加するそのような環境づくりに教育委員会として全力で取り組んで行きたいと思います。
それからこの議論が始まっておりますけれども委員の方々からもいろんな意見を頂戴しながらそれを踏まえてしっかりとした振興計画を作り実践をしていきたいと思います。
坂本泰広議員--------------------------------
先ほどの質問などへの有識者の話がありましたけれども、ぜひですねほんとに闊達な議論展開されていいものになっていくことを期待したいと思います。
合わせて市長について市長にその考えについてお尋ねします。
今までこの議場や委員会の席でそれこそ数え切れないほど公民館のあり方などについて多くの議論が重ねられています。最近では公民館の指定管理者制度について管理運営に関する協定について、市と指定管理者とのリスク分担を盛り込むなど責任の明確化を行うといった答弁もありました。
いわゆる金沢方式や市からの運営委託費などの議論でも度々そのあり方が問われる地区公民館ですが、思想の違いから議論が平行線になることもありますが、絶えずこのことは議論されていくだろうと考えますし、時代の移り変わりの中でも変えていくべきこと、変えてはならないものをその都度取捨選択をして、時にはそのことを市民に問うていかなければなりません。我々にとってそれは大きくは選挙であったり小さくは市政報告の場や道端での立ち話であったりします。
山出元市長ですね。山出元市長の著書「都市格を磨く」という本、市長もあるいはここにいらっしゃる多くの方はお読みになったことがあると思うんですけども、その中にこういう一節がある
「金沢の公民館というのがこれまた大変ユニークです。普通一つの街には公民館は四つか五つというの一般的であります。しかし金沢の公民館は小学校の数と同じだけある。あるこんな街はよそにはありません。しかもそのそのよその人たちからみたらなんとも腑に落ちないことがあります。それは公民館を建てるのにお金を出してくださいこういう運営費も75%は市が持ちますが25%は住民の皆さんに出していただく。こんな方式を金沢方式といっていますが金沢だけであります。今は生涯学習の時代。私はその中核としての公民館に自主的な役割に大きな期待をするのであります」
これ過去のいろんなその市中でいろいろ講演した時に一節というふうに紹介されてますが、まあそういう事を念頭に置きながらですね、
今回このアンケートに現れている若い世代の人たちは公民館の存在意義が伝わっていないそうした中地域社会を形成する上でそして地域の活性化に関してですね大変な地位を占める今程声ありました61の公民館がある大きな転換点差し掛かっていると言えます。
市長には市民に対して金沢市の未来をリードする上で明確なメッセージが求められていると思いますがいかがですか。
村山市長--------------------------------
学習拠点にとどまらない地域拠点を核として、地域の自主性連帯意識の醸成に大きな役割を果たしている金沢方式による地区公民館でありますけれども、少子高齢化の進展、価値観やライフスタイルの変化などによって、担い手不足などの課題も顕在しているという風に思っております。
アンケートの結果 という風に捉えております。これはなぜかというと全体の平均をとったものがこの値であると。公民館活動が盛んである地域はおそらくわからないしらない魅力的ではないといった数値は低いとは思いますけれども、逆の地域もあることはもっと問題かなとも思っております。
委託 公民館には私も昨年文化祭に参加したり今年はボーリング大会参加したり文化活動に加わりながらどのようなところ課題なのかいうことも感じながら今勉強しているところでありますが、それぞれの公民館の行う研修であったり、イベントであったり、そういったところはより多くの とくに若い世代が関心を持つ運営を考えていたなければいけないと言うふうに思っています。
そして我々市のほうは公民館の魅力を広く周知することさらにより幅広い世代の市民の方に参加していただけるような持続可能な公民館活動のあり方について関係者の方々とも市民の方とも議論を重ねていきたいと思います。
坂本泰広議員--------------------------------
いろいろな場に足を運んでいらっしゃるんですからその場で街の人たちと膝をつきあわせていろんな話を聞いてしっかりと反映生かしていただきたいというふうに思います。