ほやね@金沢

このブログではちょっとまじめに私たちが住む金沢の街のようすといろいろな提案を載せていこうと思い作り始めるのであった・・・

2025年5月25日日曜日

ブログの更新されていました:「金沢方式」と「県民性(祖父江孝男著)」

 https://note.com/yuzurigi/n/n74826b267e21

こちらの方のブログ更新されていました、いつもながら理論的で的確な指摘です

金沢方式の違法性がわかりやすく、そして深く検討されたものが紹介されています


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「金沢方式」と「県民性(祖父江孝男著)」

2025年5月14日 14:55

〇「金沢方式」って何なんだ?

 市は、「善隣思想」(助け合いの心で、近隣の人々と心を通わせ、支え合い、お互いに善き隣人を作っていくという考え方)と法的根拠のない税外負担を抱き合わせて、一部住民(町会加入者)に公共事業などに寄付をさせ「金沢方式」と美化している。

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道徳律に強制的寄付を絡ませるために、物事がおかしくなる。善隣思想だけを普及させれば金沢は素晴らしい都市になるのに。

〇何が他の市町村と違うの?

 金沢市では、70年以上前の昭和27年に根拠も不明確な、住民が多少の負担をしても公民館を小学校校下ごとに要望したとして、2025年の現在も「金沢方式」の名の下に公民館の建設・運営費を町会加入者だけに税外負担(強制寄附)を課している。

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「多少の負担」ということで運営費だけのはずだったのが、昭和40年代中頃からは建設費も負担をさせている。建設費をいつから負担させたかは市も分かっていない。(第1回金沢方式あり方検討懇話会資料)

 戦後の混乱期は全国的に住民の任意寄付で公共事業をしていた実態があり、篤志家の寄付などで事業を進めるようにという国からの通達もあった。

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特に金沢市が他と違うことをしていたわけではないんだね。

 過去には観光会館の建設、そして今では、公民館に限らず社会福祉協議会、消防団、婦人会連絡協議会、老人連合会、交通安全推進協議会、共同募金、無電柱化推進事業等次から次へと「金沢方式」という名の法的な根拠のない税外負担を押し付けている。

〇「金沢方式」という言葉はいつできたのか?

 金沢市は平成2年12月議会で、新たに当選した新市長が「金沢方式」という言葉は自分が生んだと認めている。ということは、70年前には「金沢方式」という言葉はなかった。

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 ※新たな名前をつける必要があり、メリットがあったということだね。

「金沢方式」という言葉を知っている町会長は令和4年でも約3割(町会長アンケート)。内容まで知っている住民は1割にも満たないのではないか。

 それを現在でも一部の住民(町会加入者)に、法的な根拠のない中で、町会は町会費に上乗せし寄付を強要している。

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市は「住民がやっていることで関知していない」と言っているが、法的根拠のない税外負担をしないのなら事業をしないと議会で公言し、予算書で寄付金を計上している。

 

これが他の市町村とは違う誇りある「金沢方式」の実体だ。


〇金沢市民は何十億円もの法的根拠のない税外負担になぜ反意を示さないのだろうか?

 一つには「金沢方式」も「法的根拠のない税外負担を徴収されている」ことも知らず、またそれを知った者も「町会執行部の言うとおりに寄付をする」、他人を気にし違うことをしないという思いが強かったのだろう。

 昨年から徐々に税外負担の大きさを知り一部で不満が高まり、金沢方式あり方検討懇話会の設置や市議会でも活発な議論となった。

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異常な物価高で収入も増えない中、公民館関係だけで過去20年間で47億円、今後20年間で64億円の法的な根拠なき税外負担、用地費は別途100%負担をさせることを市民はどう思っているんだろうか?

 しかし、議会では根拠なき税外負担を含む令和7年度予算案が反対3だけで圧倒的多数で可決されてしまった。

 議会では「金沢方式」に反対や疑問を呈する質問も多かったのにこの結果は一体何だったのだろうか?

〇そしてこの理由には、「県民性」があるのではないか。

 「県民性」(祖父江孝男著)の―おとなしい石川県人―から見てみる

 石川県はやさしくオットリ、消極的ということになる。人によっては、忍耐力は強く努力型だが決断が良くないなどと言い、それでいて尊大なのは、いまだに加賀百万石の亡霊が尾をひいているのではないか。

 江戸や上方の江戸時代の文化は武士ではなく町人の力によって支えられてきた。しかし石川県の場合は違う。

 「百万石文化」という呼び方が一般的になったことでもわかるように、町人はあくまでも脇役で、主役は武士であった。

 だからここでの文化は武家の文化、終始一貫「大名文化」だった。

    江戸や上方の町人は、武士を表面では立てながら、陰では軽蔑していたのに対して、加賀の、特に金沢の町人は、本気で武士を尊敬したのである。

 こうみてくると、確かにいまの石川、そしてことに金沢の住民の間で、非常に保守的な点が目立ち、それとはまさにウラハラに、典雅さなどの特色が残っているのも、結局はそうした百万石文化の特色、

 つまり、町人の武士に対する心腹の態度などによるものであることがわかってくるように思う。

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 ※武士(支配者層)を市、町人を住民に置き換えるとよく分かるね。

 江戸や上方の町人(住民)は支配者層(市)を陰では軽蔑しており訴訟も辞さない。しかし金沢では町人(住民)は支配者層(市)に対し心腹している。

 現在の金沢でも、やさしくオットリ、消極的で市の為政者の意のままに動くという意識が抜けきらないのではないか。

 行政を正すのは市民から選ばれた議会の務めであり、議事録から見る限り議員は問題点を把握している。

 しかし市議会も市の言いなりになっているのではないか。これも「町人の武士に対する心腹の態度などによるもの」と同様、県民性か。



2025年5月24日土曜日

地元新聞「投稿」に金沢方式にご意見がありました

 「金沢方式の負担は時代錯誤」との見出しで、変革は新しい金沢の未来をつくる第一歩と書いています





金沢方式の言葉と町会費から出されるという事がうまく表されていて大きなアピールになっていますね、やはりこういったことを感じている人はいるのだと心強く思いました

あと、この方法が
「条例にも規則にも無い事」、「寄付金ということ」、町会加入者だけが負担する事」などを知らせる投稿などで広く金沢市民に問題点を広げられると良いですね

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北陸中日新聞さん;2025年(令和7年) 5月22日 (木曜日)
発言
金沢方式の負担は時代錯誤:辰巳 文子 69;金沢市
 金沢市では公民館や児童館、消防団の施設を新設する費用、改築費、運営費の一部を地元住民が負担することになっています。 町会費の一部がこのために積み立てられていることは、住民に周知されているのでしょうか?
 「金沢方式」と呼ばれる慣習は70年以上前、地元住民の要望の下、公民館を設置する費用を一部負担することになったのが始まりだそうです。他の自治体では聞いたことのない住民負担による公共施設の建設と改築。市の児童館の数が少ないのもこの方式が足かせになっていると思います。
 少子高齢化、そして物価高の現在、若い子育て世代の負担を少なくするのはもちろん、人口減少による地域住民への軽減策も考えていただきたいです。昭和時代から続く時代錯誤の住民負担に、終止符を打つ時にきていると思います。変革は新しい金沢の未来をつくる第一歩だと期待したいです。