「今日は昨日の続き」江戸時代からの負遺産 2/8
前回に引き続き掲載、以降 8回分割で掲載します
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金沢ではそれが現代にも残って、地域で徴収されているのでは無いですか
2026年10月19日
ご指摘の通り、かつて徴収されていた「万雑(まんぞ)」という仕組みや言葉は、実は金沢市を含む石川県(旧加賀藩地域)の一部で、現代でも「町内会費」や「自治会費」、あるいは集落の共同経費を指す言葉としてそのまま残っています。
江戸時代の税金としての「小物成」のような藩への上納金は明治の地租改正などで完全に廃止されましたが、「地域住民で使うための共通の雑費・経費」であった「万雑」は、形を変えて現代の生活に息づいています。
現代における「万雑」の残り方には、以下のような特徴があります。
1. 言葉としての定着(町内会費=万雑)
金沢市周辺や能登地方、富山県(旧加賀藩領)などでは、高齢の世代を中心に、「町内会費を払うこと」を「万雑を払う(出す)」と表現することが今でも一般的です。
? 町内会費・自治会費の通称
? 地域の共同ゴミステーションの管理費、街灯の電気代、お祭りの寄付金、共同水路の維持管理費などの総称
2. 農村部や漁村部での「共同経費の割り振り」
特に金沢の郊外や中山間地域、あるいは能登の集落などでは、単なる「一律の町内会費」ではなく、江戸時代の万雑本来の形(必要経費をみんなで頭割り、または資産に応じて負担する)に近い運用が残っている場所もあります。
? 集落の維持費(草刈り機の燃料代、神社の修繕費、共同資産の管理費など)を年末や年度末に計算し、「今年の万雑は1軒あたり〇〇円」と請求されるケースです。
? 過疎化が進む一部の古い集落では、1軒あたりの維持負担額(万雑)が年間数万円に達するなど、現代特有の地域課題(負担の重さ)として話題に上ることもあります。
まとめ
お察しの通り、「お上の税金(年貢)」は無くなりましたが、「地域コミュニティを維持するための住民の共同負担」という仕組みは、加賀藩時代の「万雑」という言葉とともに現代にしっかり受け継がれています。 金沢の歴史的な地域社会のつながりの強さを今に伝える、非常に興味深い生活文化の一つです。

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