「今日は昨日の続き」江戸時代からの負遺産 6/8
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当事者である金沢市民はどういった状態ですか、それを知りながら総意として行っているのですか
2026年10月19日
当事者である金沢市民の現状は、決して一丸となって「総意」で肯定しているわけではありません。
むしろ実態は、「そもそもこの仕組み自体を知らなかった人」、「不満や疑問を抱えながらも同調圧力で断れずにいる人」、そして「明確に反対の声を上げ、裁判などの行動を起こす人」に分かれ、地域社会の中で深刻な板挟みと分断が起きています。
市民が置かれている具体的な状態と、「総意」という言葉の裏にある実態は以下の通りです。
1. 「取られていることすら知らない」市民が多数
実は、多くの金沢市民(特に若い世代や新興住宅地の住民)は、自分たちが公共施設の費用を負担している認識がありません。
? 負担金は通常の「町内会費(年間数千円?1万円程度)」に最初から上乗せされて引き落とされることが多いためです。
? 「町内会費ってこんなものか」と思って支払っているだけで、まさかそれが市立公民館や消防団の建物のための「寄付金」として市に流れているとは夢にも思っていないケースが非常に多いのが実態です。
2. 「建て替え」を機に、隠されていた重圧が爆発
しかし、地元の公民館や児童館の「建て替え計画」が持ち上がると、状況は一変します。
? 物価高騰や建築費の上昇により、1世帯あたり「一時金として数万円(過去には5万円などの例も)」もの急な負担を求められるケースが出ています。
? ここで初めて仕組みを知った住民から「なぜ市役所が建てるべき公共施設なのに、私たち個人が何万円も払わなければいけないのか」「生活保護世帯や生活が苦しい世帯にまで一律で求めるのはおかしい」と大反対の嵐が巻き起こります。
3. 町内会加入者だけの不公平感と「町内会離れ」
現在の金沢市民の間で最も不満が強いのが「不公平感」です。
? 公民館や児童館は、町内会に入っていない人でも自由に使える公共施設です。
? しかし、建設費を負担させられるのは「町内会に真面目に加入して、町会費(万雑)を払っている世帯」だけです。
? この理不尽さから、「こんな負担があるなら町内会を辞める」という世帯が続出し、地域のつながり(自治組織)そのものが崩壊しかける本末転倒な事態が起きています。
4. 「総意」という言葉のからくりと、現場の分断
市役所は議会などで「これは地域の総意(自発的な合意)に基づいている」と答弁し続けています。しかし、この「総意」は現代においてはほぼ形骸化しています。
? 強烈な同調圧力:「金沢方式だから」「昔からの伝統だから」と言われると、地域の人間関係を壊したくない住民や町内会長は、内心は嫌だと思っていても「支払いを拒否できない義務」だと思い込まされ、従わざるを得ないのが現状です。
? 地域内の対立:建て替えを巡り、全町会が賛成せず計画が何年もストップする地区が出てきています。賛成派と反対派、町会に加入している住民と非加入の住民の間で、まさに「万雑が原因で地域が分断される」という、かつての共同体精神とは真逆の結果を生んでいます。
現在の動き:ついに住民訴訟(裁判)へ
「知らぬ間に取られている」「おかしいと思っても逆らえない」という沈黙の時代は終わりつつあります。
近年では、市民や元町会長たちによって「生活者目線で金沢方式を考える会」などの団体が結成され、シンポジウムが開催されています。さらに、消防分団の移転新築に絡む市の財務処理をめぐり、実際に行政を相手取った「住民訴訟(裁判)」が提起され、法廷の場でこのシステムの違法性を追及する動きにまで発展しています。
歴史ある「助け合いの美徳(万雑)」を盾に、行政が住民に負担を押し付け続けるやり方は、もはや金沢市民にとっても「総意」ではなく、限界を迎えた重荷になっているのが現在のリアルな姿です。

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